2017年11月03日

卒業式、始動。

アガリスク次回公演の情報が出ました。
http://sotsujitsu.agarisk.com/
そう、『ナイゲン』『紅白旗合戦』に次ぐ、「国府台高校サーガ」第三作です。『ジェダイの帰還』です。いや、『シスの復讐』かな?どっちでもいいや。
と書いたところで「第三作」というのも少し変かな、と。題材は「卒業式での国旗・国歌」、つまり『紅白旗合戦』で描いたものに再挑戦する形になります。
はっきり言って、『紅白』はコメディとしては弱い。テーマの強度や演出的な面白さはあっても、システムも雑、笑いの量も質も水準に達しているかどうかという点で疑問が残る。
「テーマに敗けた」、というのが正直なところです。でも、今なら。
だから、「再挑戦」であって「再演」ではないです。リブートやリメイクと言うのも生ぬるい。「精神的続編」と言うか、換骨奪胎。テーマは同じでも、描き方・扱い方は全く別物になるでしょう。
アガリスクのヘッズにも意外と知られてないんですが、『ナイゲン』の初演版(第三回公演です)は現在のものと大きく違っています。『十二人の優しい日本人』オマージュの会議コメディ、という部分はもちろん変わっていませんが、そもそも中心的な議題である「どこか一クラス落選させる」と言う設定自体が初演には存在していません。というか、そのシステムの導入というアイディアによって、現行版にリメイクする道筋が見えたというわけなんです。
そういう意味では、やはり『ナイゲン』の姉妹作、「国府台サーガ」は改訂に改訂を重ねるに耐える、冨坂と我々にとって大きなヤマなんでしょう。いや、『ナイゲン』リメイクと比較すると今回はやはり「リメイク」のレベルではない。だって「会議コメディ」から「バックステージ・コメディ」に生まれ変わらせるわけですから、原型なんて留めるわけない。ま、どうせコメディなんですけど。今度こそコメディにするんですけど。
あと一つ、『ナイゲン』になぞらえるなら。リメイク版のそれは、おれたちの間違いなく代表作になったんです。だから、ね。
posted by 淺越岳人 at 23:14| Comment(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

『そして怒濤の伏線回収』私的登場人物紹介

【飯田】
まちづくりコンサルタント。元々はあかり町商店街の出身だが、実家の「飯田文具」を継がずに東京で地域開発の職に就く。孝夫・美由紀とは幼馴染。「地元のために」と情熱を燃やすが、彼がアーケード撤去を含んだ地域活性化案を持ち込んだことで、会議は紛糾する。
【孝夫】
小山田精肉店の店主。まだ若いが、父の死去にあたって店を継ぐ。父が商店街の前理事なのもあって運営にも積極的。青年部として活性化案を旧知の飯田に依頼するが、アーケードの存続を巡って対立する。しかし同時に、幼馴染で妻である美由紀との夫婦仲という大問題を抱えている。
【美由紀】
父の代わりにあかぎ酒店の代表として参加。孝夫の妻であるが現実的な部分があり、それが夫婦の性格不一致を招く。結果「病気の母の手伝い」という名目で事実上の別居中。飯田の撤去案にも一定の理解を示す。
【吉岡】
飯田の仕事上の後輩。合理主義的で融通が効かず、度々クライアントと衝突する。それに目をつぶれば、有能で熱意のある、飯田とはお互いに信頼し合うパートナー。
【小川】
小川クリーニング店主。商店街青年部と理事たちの中間世代であり、今回は"お目付役"として会議の進行をかってでるが、優柔不断な性格からか結論を先送りにしようとする。最近帰郷した娘の智美の今後に頭を痛めている。
【智美】
小川の娘で元漫画家。上京し、ペンネーム「小川土門」として一度は雑誌連載まで漕ぎ着けるも、夢破れて実家に戻る。人間関係が苦手で地元にも馴染めず、父によって強引に会議に引っ張り出されるものの、落書きばかりしている。
【関】
若くして独立した塗装業者・絆コーポレーションの社長。地域貢献にも積極的で「絆」「志」と言った暑苦しいワードを多用する。当然アーケードの存続の急先鋒。
【北野】
北野電気代表。利に聡く、ビジネスチャンスをいつも狙っている。頭の回転が速く、アーケード存続派の参謀的存在。しかし基本的に関の金魚のフン。
【持田】
コンセプトのはっきりしない飲み屋「愛子の店」のママ。自分の意見が皆無のノンポリだが、とりあえず多数派であるアーケード存続陣営に属している。美由紀と仲が良い。
【笠原】
笠原古書店店主。商店街の外れに店を構えているのもあり、アーケードの存在には懐疑的。会合にも斜に構えた姿勢で臨むが、話し合いが揉めれば揉めるほど元気になる愉快犯。
【橘】
美大生。卒業制作として「アート・アット・アーケード」というプロジェクトを立ち上げ、あかり町商店街に持ち込む。自信家で「デキる女」ぶっているが、マイナー大学に通っているのがコンプレックス。
【牟田】
橘が招聘したインスタレーション作家。現代美術界隈でそれなりに名は通っているようだが、言葉が独特すぎてコミュニケーションに難あり。アーケードを利用した新作を構想している。


posted by 淺越岳人 at 09:52| Comment(2) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

Happiness is a Chekhov's Gun

小屋入りしたわけだが、いつになく浮かれている。
たぶん、作ったものが気に入っているからだ。

こういうことを書くとまたいつもの懐古主義みたいなんだが、『エクストリーム・シチュエーションコメディ』を発明したときと近い感覚。しかもそれを今回の公演で、今のこの座組で発明できたことは、少なくともおれにとって本当に大きなことなのだ。

インディーズでものを作る以上、そこには一定のアンダーグラウンド性が必要だと思う。もちろんいわゆる「アングラ芝居」を指しているのではなく(もはや白塗り・耽美は"形式"だし"ポップ"で"セルアウト"だよねとも思う)、実験精神とオリジナリティの在り方の話だ。これは精神論ではない、もっと切実な要請だ。資本や情宣ではメジャー(『商業』という言葉は嫌いだ)に太刀打ちできないのだから、当然それに代わる「生存戦略」がなければならない、というだけの話だ。その知恵と思想がないのならそれはインディーでなく、ただのマイナーだ。

思想だの戦略だの、そんな面倒くさいことを言いつつも、まあ大前提は劇場でウケるコメディを作ること。それはそうなんだけど、おれはウチの最大の武器はその「哲学」の部分だと思うのだ。

「もっとストレートに、シンプルにコメディをやっても良いのではないか」という疑問はいつも付きまとうけど、やっぱりおれはこういう"変な"コメディが作りたい。"変"だけど、"変"ゆえにウケるコメディが作りたい。
作りたいし、たぶんコッチの方がウケる。

前衛というより前傾。
誰もが楽しめる、誰も観たことがないコメディ。

『エクストリーム〜』『七人の語らい/ワイフ・ゴーズ・オン』に続く、コメディ残虐解体ショー。伏線と回収の、終わりなき快楽無間地獄花弁大回転。
伏線回収というドラッグをキメつつ、会議コメディという4つ打ちビートでブチ上げる、レイブパーティーの名は『そして怒濤の伏線回収』。
でも大丈夫、中毒性はないから、たぶん。

いよいよ15日より、場所はわれわれのラボにしてアジト、新宿シアター・ミラクルにて。


お待ちしております。
posted by 淺越岳人 at 09:38| Comment(1) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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